こんにちは。リナークのニシザワです。
以前提供した「FileMakerによる在庫管理システムのテーブル設計」の記事では、在庫管理の設計(ER図)に焦点を当て、3つの異なるパターンのER図を紹介しました。
今回はその中の「セクション1:シンプルな在庫管理」に使用したER図に基づき、実際のシステム構築過程を動画でご紹介します。
また、この動画で構築されたシンプルな在庫管理システムのデモファイルを提供いたします。
FileMakerプラットフォームを使えば、ローコード開発で簡単に業務システムを構築できます。
しかし、実務に耐えるシステムには耐久性と拡張性が必要です。完全アクセス権を利用してFileMakerの詳細を学び、より強固なシステム構築の基礎を築いてください。詳細は記事の末尾でご紹介します。
このデモファイルをベースにして、FileMakerの可能性を深く探求し、日々のシステム開発に活かしていただければと思います。
在庫管理システムのデモファイル紹介
今回ご紹介するデモファイルは、商品マスタ(Products)、取引先マスタ(Suppliers)、移動履歴(History)の3つの主要テーブルで構成されています。これらのテーブルは、在庫管理システムの基盤となります。
商品マスタ(Products)
このテーブルは在庫管理の中心であり、各商品の詳細情報が登録されます。商品名、品番、単価、商品の説明など、基本的なデータの管理が可能です。入出庫の記録を追跡することで、リアルタイムでの在庫数の更新が自動で行われます。
取引先マスタ(Supplier)
こちらのテーブルでは、各商品の供給元(仕入先)情報が管理されます。取引先の名称、連絡先、備考で取引条件などを記録し、商品の仕入れ先ごとに情報を整理することができます。
移動履歴(History)
入出庫の各トランザクションデータがこのテーブルに記録され、どの商品がいつ、どれだけの数量で移動されたかの履歴を一覧できます。これにより、在庫の動向を正確に把握し、将来の購入計画や在庫調整が容易になります。
このデモファイルは、非常にシンプルな構造でありながら、日々の入出庫データを入力することで、効率的に在庫管理を行うための基本機能を網羅しています。操作性も考慮されており、FileMakerの直感的なインターフェイスを通じて、スムーズにデータの入力と確認が可能です。
在庫管理システムの構築プロセスを覗いてみよう
この動画は、FileMakerを使って実際にデータベースを構築するプロセスを詳細に記録(4倍速)したものです。商品マスタの設定から、取引先マスタの入力、そして日々の移動履歴を追跡する機能まで、一連の流れを追うことができます。
動画を通じて、FileMakerでのシステム構築がどれほどアクセスしやすく、効率的であるかを体感してください。操作の簡便さと、実際の業務プロセスへの適用可能性を、ぜひご自身の目で確かめてみてください。
さいごに
本記事を通じて、FileMakerを活用した在庫管理システムの構築過程をご紹介しました。デモファイルの提供と、それを完全に理解するための完全アクセス権が、皆さんの学びの場として役立つことを願っています。
このデモファイルは、初級レベルから一歩踏み出し、中級や上級レベルの技術へとスキルアップするための架け橋となるはずです。操作性、コミットコントロールルールの実装、スクリプトの透明性など、実際のシステム運用に不可欠な要素を体験することができます。
また、スクリプトデバッガを使用してシステムの背後にあるロジックを理解することで、FileMakerのポテンシャルを最大限に活用する方法を学べるでしょう。これは、学習教材としてだけでなく、将来的に自己のプロジェクトに応用するための実践的な知識となります。
デモファイルのダウンロードと完全アクセス権の取得は、記事の下部から行うことができます。実際に手を動かし、体験することでしか得られない洞察がありますので、ぜひこの機会に深掘りしてみてください。
あなたのビジネスやプロジェクトに新たな可能性をもたらすことを心から願っています。
デモファイルの入手方法
このデモファイルは、シンプルな在庫管理システムを体験するためのものです。
今回の記事で使用したサンプルソリューションになります。
スクリプトや動作などをご確認いただければ幸いです。
※サンプルソリューションは、ZIP形式に圧縮しております。ダウンロード後に解凍してご利用ください。
※サンプルソリューションのご利用により生じた障害等に対する責任はいっさい負いかねますのであらかじめご了承ください。
※動作確認環境:macOS Sonoma 14.4.1 / Claris FileMaker 2023
ファイル「simple-inventory-control」をダウンロードしてFileMakerで開くと、カスタムダイアログボックスが表示されます。初期のアクセスはデータ入力専用の権限で設定されており、以下に記載のアカウント名とパスワードを使用してログインしてください。
アカウント名:user
パスワード:PUNiaEq2QeXt
この権限では、データの追加や編集が可能ですが、レイアウトの変更やスクリプトの閲覧は行えません。操作性を確認し、実際の在庫管理プロセスを体験してみてください。
完全アクセス権の取得方法
FileMakerデモファイルの完全アクセス権をご希望の方は、下記のフォームからお申し込みください。メールにて完全アクセス権を提供いたします。ぜひ、実際に手を動かし、体験してください。
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