こんにちは。リナークのニシザワです。
前回の記事ではスモールスタートにスポットを当てました。
今回の記事では”パートナーと共に歩む。スモールスタートとチームワークの重要性。”と題して、パートナーシップの重要性について考えていきます。これは私が経験してきた内製化支援。そして、弊社が提供している内製化支援サービスの中心的な考え方に繋がっています。
はじめに
新たなプロジェクトや取り組みを始めるときに私たちが重視する「スモールスタート」と成功を収める上で不可欠な「パートナーシップ」についてお伝えいたします。
私自身、30数年稼働していた基幹系システムのリプレース開発や物流管理システム(WMS)の新規導入・開発等のプロジェクトをはじめとして、多くの反対勢力や壁に直面しながらもシステムに関する理解者やパートナーの存在があったからこそ、その壁を乗り越えてこれました。その経験からパートナーと共に歩むことが、私たちが目指すゴールに一歩一歩近づく鍵であると強く感じています。
ここでの「パートナー」とは共に課題を解決し、成長を共有する存在、つまり理解者であり、信頼できる社内スタッフや内製化支援パートナーです。スモールスタートの道は決して平易ではありませんがパートナーと共に進むことで、その道は無限の可能性に満ちたものへと変わります。
今回は私たちの経験をもとに、スモールスタートとパートナーシップがいかに私たちのビジネスやプロジェクトに影響を及ぼすかを解説し、その重要性を共有します。
スモールスタートの重要性
スモールスタートとは一言で表現するならば、「小さく始めて大きく成長させる」戦略です。これは大きなプロジェクトや課題を全てを一度に解決しようとするのではなく、手頃な規模で始めて、そこから徐々にスケールアップしていくアプローチを指します。
大きなプロジェクトを一度に解決しようとすると、規模が大きすぎてどこから手を付けていいのかわからない、もしくはリソースが限られるために対応ができないということがあります。しかし、スモールスタートでは一つひとつの課題を小さなタスクに分割し、そのタスクを解決していくことで、全体の解決に繋げていきます。そして、その過程では大きな目標に向かって進行しながらも途中の達成感やモチベーションを維持することが可能になります。
また、スモールスタートでは失敗があってもその影響が小さく抑えられ、教訓を得ながら改善していくことが可能です。このため、大きなリスクを抱えずに新たな試みに挑戦することが可能となります。
しかし、スモールスタートのアプローチを採るには進行の見極めや課題の優先順位付け、そしてプロジェクト全体の進行管理など、一定のスキルと経験が必要となります。これは一見、大変なことに思えるかもしれません。しかし、そのスキルを持った内製化支援パートナーがいれば、これらの課題を一緒に解決し、スモールスタートのプロジェクトを成功に導くことができるのです。
パートナーシップの重要性
スモールスタートのアプローチを成功させるためには一人で行うのではなく、信頼できるパートナーと共に進むことが重要です。それは課題解決の力を倍増させ、道程を共に進む喜びをもたらします。
パートナーとは、ただ一緒に仕事をする人のことを指すのではありません。共に目標に向かって努力を共有し、成果を享受する人々のことを指します。このようなパートナーシップは、一人では達成できない目標に向かって一緒に進む力となります。
パートナーが重要な理由として、まず一つは多角的な視点をもたらすことです。一人だけでは見えない視点や思いつかないアイデアを提供してくれます。この多様性は問題解決の幅を広げ、より効果的な解決策を見つけ出すために重要な要素となります。
また、パートナーは支え合いの存在でもあります。困難な状況に遭遇したときや挫折しそうになったときに相手を励まし、前に進む力を与えてくれます。共に苦労を分かち合い、達成感を共有することで困難を乗り越える力となります。
さらにパートナーは成長の触媒ともなります。互いに高め合い、学び合うことで、一人では得られない成長や発見があります。パートナーシップは互いのスキルを高め、知識を深めるための機会を提供してくれます。
その一例として内製化支援パートナーとの「ペアプログラミング」です。これは社内開発者と内製化支援パートナーで一緒にスクリプトを書くという開発手法です。一人がコードを書き、もう一人がそれをレビューし、共有の理解を深めます。私たちが経験してきた内製化支援ではこの手法を用いることで、スキルや設計思想などソリューションを提供する上で必要となる要素を自分たちが必要としているソリューションで体験し、経験して、勉強してきたことで、その成果は目覚ましいものがありました。
ペアプログラミングにより、スクリプトの品質が向上し、パフォーマンスを向上させることができました。また、知識の共有が促進され、開発速度の向上、効率化にも寄与しました。これは一緒に作業を進めることで直接的なフィードバックが可能になり、問題を即時に解決することができるからです。
さらにペアプログラミングは新たな視点やアイデアを生み出す場ともなりました。異なるバックグラウンドを持つ視点は、新たな解決策を見つけるための素晴らしい刺激となりました。
このようにパートナーシップは単に共に歩むだけではなく、共に成長し、互いの知識や経験を共有し、それを活用して問題を解決することができます。
そして、現在では私たちが内製化支援パートナーとして、プロジェクトがどのように成長し、成果を上げていくのかを日々体感しています。
パートナーとの遭遇とその影響
当時、私たちが進めていた物流改革は業務範囲もシステム規模も大きなプロジェクトでした。しかし、人の問題、予算の問題、システム受入体制の問題により、物流管理システム(WMS)のパッケージではすべての要件を満たすシステムは存在しませんでした。しかし、システムだけで言えばパッケージソリューション、もしくはカスタマイズ開発を導入することで、満たすシステムはありました。ただし、予算や受入体制といった面で導入までに至りませんでした。
そこで一気に物流機能のすべてを解決するのではなく、自分たちができることからスタートしようと考えました。これは予算、受入体制という面ではメリットがあると考えたためです。特に受入体制では、すべてのステークホルダーが同じ目線で改善することをイチから共有し、その方向性を決めていくことで、改善した要因を理解できる。その理解から次のステップに進めるキッカケを作り出すことができました。
振り返るとこれがスモールスタートとしての始まりでした。
しかし、何もかもが順調に進むわけではありません。多くの反対勢力や疑問が投げかけられ、壁にぶつかることもしばしばありました。そんなとき、開発者は私だけであったために孤独を感じたことはたくさんありました。
しかし、まさにそんな壁にぶつかったときに内製化支援を提供していたパートナーとの出会いがありました。内製化支援パートナーは私たちのプロジェクトに理解を示し、共感してくれました。また、単に理解するだけでなく、自分たちもその一部になりたいと希望してくれました。内製化支援パートナーの存在は私たちにとって大きな力となり、プロジェクトを続ける勇気を与えてくれました。
内製化支援パートナーとの出会いは、私たちのプロジェクトに大きな影響を与え、私たちが目指す目標に向かって進むための大きな力になりました。そして、協力により、結果として私たちはプロジェクトの範囲を広げ、より大きな成果を達成することができました。
しかし、内製化支援パートナーとの関係は一方通行ではありません。このプロジェクトを通じてお互いのスキルをアップさせ、新たな視点を持つことができました。これはまさにパートナーシップの醍醐味であり、一緒に成長することの喜びです。
そして、当初は自分たちで意志決定をしたことが遠回りをしていると思っていましたが、結果的には成果を出せる最短距離を進んでいました。
パートナーとの共同作業の経験
共同作業の中で私たちは何度も新たな発見と驚きを経験しました。パートナーと共にプロジェクトを進めていく中で、思わぬ解決策や新たな視点を得られた瞬間は、まさに私たちのスモールスタートの成果と言えます。
例えば、現場に近い私たちが吸い上げる意見を具現化するときに役立ちます。これはユーザーに提供するレイアウトで業務を可視化させるレイアウトを検討し、現場の業務を自発的に動けるレベルにすることができました。これはお互いに異なる視点を持つ人と共に作業することで得られる大きなメリットの一つです。
また、ペアプログラミングを通じて、スクリプトの記述や問題の解決策をいかにパフォーマンスを落とさずに実現するかを学ぶことができました。内製化支援パートナーと一緒に開発し、レビューして、お互いにフィードバックをすることで、スキルを確実に向上させることができました。それは単に技術的な知識だけでなく、システム全体の品質を確保するための視点や問題を効率的に解決するための手法など、開発者としての思考法を磨く機会にもなりました。
そして何より、社内スタッフと共に達成した目標は一人で達成した時よりも遥かに喜びが大きいものです。一緒に問題に立ち向かい、それを乗り越えたときの達成感は私たちの絆をさらに深め、次のステップに向けたエネルギーを与えてくれます。
しかし、次のステップに進めるためには成果が重要になります。「システムを導入して効率が良くなりました」ではなく、今までの問題をどのように改善し、どのような成果が出たのかを数字で示し、その効果をステークホルダーで共有する機会を作ることも重要です。ここでプロジェクトの纏めをすることが、次のステップを実現するためのポイントになります。
これらの体験談を通じて、私たちはパートナーとの共同作業の価値を強く感じています。パートナーシップは単に共に歩むだけではなく、共に成長し、それぞれの強みを活かすことで、想像以上の成果を生むことが可能です。
パートナーとしての自己実現
スモールスタートの旅を通じて、私たちはそれぞれがパートナーとして成長する機会を得ました。私たちの成長は技術的なスキルの向上だけでなく、コミュニケーション力、リーダーシップ、そして共感力といった、チームとして働くための重要なスキルを育むことでもありました。
私たちがパートナーとしての自己実現の一環として、よりよいパートナーシップを築くために、自分自身を見つめ直す機会がありました。自分の強みと弱みを理解し、どのようにそれらをパートナーと共有し、相互にサポートし合うかを考えました。また、私たちがどのようにしてパートナーの強みを引き立て、チーム全体の成果に寄与できるかを模索しました。
まとめ
スモールスタートの旅は多くの挑戦と困難に満ちていますが、同時にそれは自己成長と新たな経験の豊富な源でもあります。この旅の中で私たちが学んだことは、成功を収めるためには単なる個人の努力だけではなく、互いに支え合い、共に成長するパートナーシップの力が不可欠であるということです。
内製化支援パートナーと共に歩むことで私たちは互いの強みを引き立て、共同作業の喜びを共有し、さらなる成果を達成することができました。そして、社内スタッフは単なる同僚から真のパートナーへと進化し、互いに対する深い理解と尊重を築き上げることができました。このパートナーシップは私たちがスモールスタートの旅を通じて達成した最大の成果の一つであり、今後の成長と発展にとって不可欠な要素となりました。
これからも私たちはパートナーシップを更に深化させ、内製化支援を続けていくことを楽しみにしています。ぜひ、共に歩む喜びを体験してみてください。一人では達成できないことでも、内製化支援パートナーと共になら可能性は無限大に広がります。
さいごに
私たちがパートナーとして自己実現を追求することで、チームは一層強固なものになりました。各々が自分自身の役割と責任を理解し、互いのスキルや知識を尊重することで、一緒に働くことの喜びを感じ、更なる成果を達成するための道筋を見つけることができました。
内製化支援パートナーは私たちに自分自身の成長だけでなく、他者と共に成長する喜びを教えてくれました。私たちは共に問題を解決し、共に新たな発見をし、共に成果を達成しました。その過程で、私たちはただの共同作業者から、真のパートナーへと進化しました。
そして、社内スタッフとは目的を明確にし、それを共有したこと。そして達成したことで、より絆を深める経験をしました。これは多くの反対勢力や壁に直面しながら、それが協力を深める機会となり、絆を深めることができました。
パートナーとして自己実現を追求することはスモールスタートにおいて、私たちが得られる最大の成果の一つかもしれません。それは互いに対する理解と尊重を深め、一緒に働くことの価値を見出すことを可能にしました。それは私たちが共に取り組み、共に成長することで達成した、真のパートナーシップの喜びです。
このように一人で挑戦するよりも、パートナーと共に道を歩むことで困難を乗り越える力となり、また新たな視点や学びのきっかけを与えてくれます。それぞれのパートナーシップが独自のカタチを持つように、スモールスタートもまた、個々のビジョンや目標に合わせてカスタマイズできます。
そして、内製化支援パートナーと共に進む道のりは、一見険しく見えるかもしれませんが、その先に待っている達成感と成長は、それだけの価値があります。
ぜひ、あなたの一歩を踏み出す後押しを弊社が強力にバックアップいたします。
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