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FileMaker Developer Subscription(FDS)とは?価格・内容と利用時の注意点

FileMaker Developer Subscription(FDS)の価格、利用できる環境、本番利用との違いを解説します。無料評価版の後もFileMakerを学び、Serverを含む開発・テスト環境を用意したい方へ。

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FileMaker Developer Subscription(FDS)の開発・テスト環境を紹介する記事のアイキャッチ画像

こんにちは。リナークのニシザワです。

FileMakerの無料評価版を試したあと、「もう少し時間をかけて学びたい」「FileMaker Serverを使った共有環境も確認したい」と感じる方もいると思います。

そのようなときの選択肢の一つが、Claris FileMaker Developer Subscription(以下、FDS)です。

FDSは、FileMaker ProやFileMaker Serverなどを使って、カスタムアプリの開発とテストを行うための開発者向けサブスクリプションです。

2026年8月5日時点の価格は、年間19,800円(税込)です。

ただし、FDSは通常業務で使うための安価なライセンスではありません。開発とテストのためのライセンスであり、本番環境には利用できない点が重要です。

この記事は2024年4月30日に公開し、2026年8月5日に価格、利用条件、公式リンクを見直しました。価格や条件は変更されることがあるため、契約前にClarisの最新情報をご確認ください。

FDSとは

FDSには、FileMakerのカスタムアプリを作り、複数の端末や接続方法で動作を確認するための環境が含まれています。

主な内容は次のとおりです。

項目内容
年間料金19,800円(税込)
利用目的開発およびテスト
FileMaker Server最大3ライセンス
FileMaker Pro、FileMaker Go、FileMaker WebDirectテスト目的で利用するユーザライセンスが最大3
カスタムWeb公開Webベースのクライアント接続が同時最大3
本番利用不可

最大3つのユーザライセンスが含まれますが、3人で日常業務を運用するための契約ではありません。

開発者が、FileMaker Pro、iPhoneやiPadのFileMaker Go、ブラウザから利用するFileMaker WebDirectなど、異なる利用環境で動作を確認するためのものです。

最新の価格と契約条件は、Claris StoreのFDSページでご確認ください。

FDSは本番業務には利用できません

FDSを検討するときに、最も注意したいのが利用目的です。

FDSで提供されるFileMaker ProやFileMaker Serverは、開発およびテストのために用意されています。そのため、次のような使い方はできません。

  • 自社の受注、在庫、生産などを日常的に管理する
  • 社員が毎日の業務で継続して利用する
  • 顧客へ納品したシステムを運用する
  • 正式な本番ライセンスの代わりとして利用する

また、FDSで提供されるFileMaker Proは、別のライセンスキーで稼働しているFileMaker Serverへ接続できません。すでに運用している本番サーバーへ接続し、FDSを通常のクライアントライセンスとして使うこともできないため注意が必要です。

FDSで試作品を作り、実際の業務で使うことが決まった段階では、利用人数や運用方法に合った正式なライセンスへ移行します。

私がFileMakerを学び始めたときにFDSがあったら

私がFileMakerと出会ったのは、iOS開発のハンズオンセミナーでした。

Mac上のFileMakerへExcelのデータを取り込み、そのデータをiPadから閲覧、操作できることに衝撃を受けました。

「これなら、自分たちの仕事に合ったシステムを作れるかもしれない」

そう感じ、セミナーの帰りに電気店へ寄り、FileMaker 12を購入しました。

ただ、FileMaker Proを一人で触るだけでは分からないこともあります。

FileMaker Serverへ公開するとどう動くのか。Windows、Mac、iPhone、iPad、WebDirectで操作性にどのような違いがあるのか。複数の利用者を想定したとき、アクセス権やレイアウトをどのように考えるべきか。

実際に環境を作り、動かしてみることで、初めて分かることがたくさんあります。

当時FDSがあれば、FileMaker Serverを含めた環境を用意し、小さな試作品を作りながら、より実践的に学べたと思います。

動く試作品があると、仕事の認識を合わせやすい

FDSの良さは、FileMakerの機能を学べることだけではありません。

小さな試作品を作り、実際の仕事を知る人に触ってもらうことで、言葉だけでは分からなかった認識の違いを確認できます。

例えば、次のような点です。

  • 入力する項目は足りているか
  • 情報を探しやすいか
  • 現在の仕事の順序に合っているか
  • 通常とは異なる依頼や例外に対応できるか
  • 紙やExcelへ戻らなければならない部分が残っていないか

試作品の目的は、最初から完成したシステムを作ることではありません。

実際に使った結果を見ながら、仕事の流れや必要な情報を確認することです。そこで分かったことを次の修正へつなげることで、業務に合った仕組みへ少しずつ近づけられます。

FDSが向いている方

FDSは、次のような方に向いています。

  • 無料評価版の期間が終わったあとも、自分のペースでFileMakerを学びたい方
  • FileMaker Serverへの公開やバックアップ、アクセス権などを試したい方
  • FileMaker Pro、Go、WebDirectでの動作の違いを確認したい方
  • 本番導入を決める前に、小さな試作品を作って関係者と確認したい方

一方で、すでに本番業務で使うことが決まっている場合は、FDSだけで運用を始めるのではなく、必要な利用人数、接続方法、サーバー構成に合ったライセンスを確認する必要があります。

作り始める前に、一つの業務を書き出す

開発環境が整うと、すぐに画面やテーブルを作りたくなるかもしれません。

しかし、最初に確認したいのは機能ではなく、対象となる仕事です。

まずは、現在困っている一つの業務について、次の内容を書き出します。

  1. どのような情報を受け取るのか
  2. 誰が入力するのか
  3. 何を見て判断するのか
  4. 判断した結果を誰へ渡すのか
  5. 例外が起きたときに、どのように対応しているのか

そのうえで、確認したい部分だけをFileMakerで作ります。

業務を書き出す具体的な方法は、「製造業の業務フローを箱と矢印で書き出す10の手順」で紹介しています。

まとめ

Claris FileMaker Developer Subscription(FDS)は、年間19,800円(税込)で、FileMaker ProやFileMaker Serverを使った開発とテストを行える開発者向けのサブスクリプションです。

無料評価版のあとも学習を続けたい方や、FileMaker Serverを含めた環境で小さな試作品を作りたい方にとって、検討しやすい選択肢です。

一方で、FDSは本番業務に利用するためのライセンスではありません。

まずは一つの業務を書き出し、小さく作り、実際に動かして確認する。その結果を次の改善へつなげるための環境として活用することが大切です。

価格や利用条件は変更されることがあります。契約前に、Claris StoreのFDSページで最新情報をご確認ください。

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